放浪ジャーナル

人生を放浪するアホひとりの記録。

石鎚山系登れるだけ登ってみた②

~前回までのあらすじ~

一日仕事休みをもらったブログ主は、途中熊フン(疑い)に遭遇するなどハプニングはあったものの、無事目的の伊予富士に登頂する。その後時間を持て余した主は、その辺の山をとりあえず時間の限り登ってみることにしたのだった…

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伊予富士は右から2番目。次はおとなりの東黒森を目指す。

 

東黒森(1735m)

東黒森は、伊予富士から尾根伝いに行ける。伊予富士山頂から、①で出てきた東黒森←→伊予富士の分岐まで下りそのまままっすぐ尾根を進むだけである。

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分岐点から東黒森山頂方を見上げる


藪の背はさらに高くなり、主(身長160㎝)の胸ぐらいまでになる。少し勾配が急になるが、山頂まではすぐ。分岐から20~30分で着いた。

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登山口の沢まで下りる。天気は高度を下げると晴れ上がってきた。きれいだネ!

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原付に乗り、一路西へ。とりあえず登山口らしきものが見えたら停まるという戦法である。

途中UFOラインを通る。尾根が幾筋も連なる四国山地の絶景を、自らも尾根を走りつつ楽しめるというテンションアゲスポットである。一度行ったら最後、天気のいい日は必ず『あぁ~今日UFOライン言ったら絶対気持ちいいイイだろうな~』と思ってしまうこと必至。ぜひ車・バイク・自転車でどうぞ。

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Nice road.

次は…

自念子ノ頭(1702m)

名前が読めない。『じねんごのかしら』と読むらしい。読めても一発で漢字変換できない。

ちょうど笹原に整備が入った後だったようで、とても歩きやすい。もはや登山道というかただの道。体感10分ぐらいで登頂。

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夏が来た。

バイクを停めた登山口まで戻り、次の登山口が見えるまでバイクを走らせる。

次の山は西黒森のはずだったが、知らないうちにスキップしていたようで瓶ヶ森登山口に到着。ちなみに西黒森~瓶ヶ森の間のどこかに『吉野川源流点の碑』があるらしい。

石鎚山仁淀川の源流なはずなのでこの辺りが分水嶺なのね。

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これまでで一番立派な登山口

瓶ヶ森(1897m)

登山口にはトイレと駐車場有り。ピークは最高峰の女山と男山の2つがあるようで、全体をぐるっと一周するように登山道が設けられている。行きがなだらかなので男山から登ることにした。

ちなみに帰り道少し寄り道すると、『瓶つぼ』(下の地図下部の青い丸)を見物できる。おそらく川の浸食作用を受けて形成された”甌穴”だろう。ちなみに甌穴と言えば四国には、国の特別天然記念物『八釜の甌穴群』がある。ここもお手軽に地球の神秘を感じられるいいスポットなのでおすすめ。

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一周します。

15時過ぎ 登頂開始。

登り始めてしばらくすると視界がぱっと開けて広大な笹原が広がる。筋が入っているところが下山ルートだろう。

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天上界の気分

15:44 登頂。お手軽。

山頂付近は樹木が全くない比較的平らな笹原となっており、駆け回りたい気分にさせられる。誰もいなかったので駆け回った。ハイジ。

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ヨ~レイヒ~

天気は良くない。

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帰り道はところどころ階段付きの親切設計。階段がないところはかなり石がごろごろしてるので気を付けよう。私は足をぐねりかけました。

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そして寄り道、『瓶つぼ』に行ってみよう。残念ながらたどり着くのに参考にできるものが先ほどの超簡素な看板の地図しかなかったため、途中で危うく茂みの中に迷い込んだものの何とか気を取り直して到着。数十センチの深さで水は透明。子供が2人位なら入って遊べるくらいの大きさだった。

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行きたいところは全部回った。そろそろ脚もいい具合に疲れてきたので帰る。

山道を下って行くとこれまた石鎚山脈の一座、子持権現山に遭遇。また次回ね。

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子持権現山。次回。

道の横を吉野川が流れる。さすが最上流地点なこともあって水は真っ青。最高。

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~終~

石鎚山系登れるだけ上ってみた①

仕事が休みになったので、石鎚山系に行くことにした。

もともとは石鎚山を登ったことないルートで行ってみようかと思ったけど、せっかくなら登ったことのない山に行きたくて、伊予富士に行ってみることにした。

天気☀、気温30度程度。このくらいなら暑くない。やっと夏らしくなってきて嬉しい限り。

 

 伊予富士(1756m)


石鎚連山の一つ。日本三百名山に数えられているらしい。
主な登山口は高知側の旧寒風山トンネル入り口駐車場、もしくは瓶ヶ森林道(町道瓶ヶ森線/UFOライン)途中。高知県公式情報サイト↓参照。 

www.attaka.or.jp

 寒風山トンネルのほうが登りがいがありそうなのでこちらをチョイス。キレイめなトイレと駐車場が完備されていてアクセスしやすい。 

 ストリートビューだと暗いけど実際はこんな感じ。じゃあさっそくレッツゴー。

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10:05 登山開始

・・・しかし急登を登り始めて少しした頃、事件が起きる。

10:27 

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 登山道のど真ん中にどでかいウンコが落ちている。写真じゃわかりにくいが、人糞かあるいはそれ以上の大きさ・・・しかし臭くはない。そして、すっごく新鮮に見える。
ここで頭をよぎるのは先ほど登山口で見た注意喚起の看板。曰く昨年か数年前、クマの目撃情報があったらしい。

急いで ”クマ フン” でググる。出てきた写真は似てるようにも感じる。自分の周りにはほかの登山者の影もなく、とりあえず歩みを進めたもののどこかに黒い影がないか確かめてしまう。

ネット記事の”クマの痕跡を見つけたら迂回するか来た道を戻りましょう”が頭の中で反芻される。そうだ、登山口はもう一個あった。やめやめ、今日はそっちから登ろう。

登り始めてから20分程度の決断であった。ちゃんちゃん。

 

ちなみにこのウンコより手前にも怪しい似たウンコを発見していた。こちらもフレッシュな見た目をしていたのだが、サイズはどでかウンコより小さく、タヌキやキツネのウンコと言われても納得できるほどの大きさだった。のでそこで立ち止まることはしなかったのだが。

 

下り始めて5分ほどするとソロで登ってるおじいちゃんに遭遇。道を譲ったり譲られたりの会話の拍子に、ちょっとお尋ねしたいことが・・・とさっきのウンコの写真を見せてみた。すると『クマ・・・かもしれないねぇ・・・』と返事が。ただググってみて、とも言っていたので判別に熟練しているわけでもないのかもしれない。
昨日もこの同じ登山道に来たが、その時このウンコはなかったそうだ。登山口にあった看板の話も出て、会話が終わると『じゃあちょっと行く時見てみますわ』といっておじいちゃんは登山を続行していった。

自分が5分ほど先のウンコ地点で怖気づいて引き返してきたのがちょっとアホらしく感じられた。クマのフン(疑い)ぐらいじゃふつうは引き返さんもんなのか。

そのあとすれ違った夫婦にも『クマのフンっぽいのあったんで気を付けてください~』とさらっと言ってみたが『あら~やっぱ出るのねぇ』ぐらいで自分と入れ替わり登って行った。

ますます下山判断に自信がなくなっていく自分に『下りると決めたなら下りるんだ』と言い聞かせながら(何のために下っているんだか)、登山口に戻る手前で軽装のお兄さんともすれ違う。なんとお兄さんのリュックにはクマ撃退スプレーと思しき缶がささっていた。そんなんあったらよかったなぁと切実に思った。

 

後から聞いた話だとどうやら石鎚山系にクマはほぼ確実にいないらしい。徳島の剣山系にはいるが。

しかしではあのフンが何の動物のものだったのか。ヒト?イヌ?
今度博物館に行って聞いてみようと思う。

 

なので冒頭で挙げた高知県の公式情報サイトを参考にもう一つの”町道瓶ヶ森線登山口”を目指す。

丁寧にスタートポイントのアイコンをクリックするとGoogleマップ上で登山口の位置をピンで示してくれるようになっている。Sマークをクリックして表示された座標の位置に行ってみた。

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”登山口”

このスタートポイントの位置を信用してはいけません。

なぜならこのピンの位置は間違っているからでそこはただの純粋なる崖だからである。そしてそこが登山口である可能性を捨てきれなかった私は馬鹿正直に登ろうとした。いやここって載ってるしな…誰も登ってないところで崖登ろうとしてんの恥ずかしいな…ちなみに人通りはそこそこある。

 実際の登山口はこっちです。皆さんも気を付けてください。

  旧寒風山トンネル側から行くと小さな谷に小さな橋が架かっていて、その右手前に登山口を示す看板が立っている。なかなかに分かり易い。

その谷をちょろちょろ流れる湧き水の横を通って登山道は始まる。

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沢の横に登山口を示す看板がある

 11:40 登山開始

11:57 稜線上の東黒森←→伊予富士分岐点に到着。このちょっと前から藪漕ぎスタート。 

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分岐点より伊予富士を望む 長ズボン推奨

~~~~~ずーーーっと藪漕ぎタイム~~~~~

12:26 伊予富士山頂到着。

 

天気は途中から怪しくなってきて、パラパラ雨に変わる。何とか持ったが帰りは霧が濃すぎてこの有様である。さっきと眺めがえらい違う。

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なんも見えない

 

~②東黒森編に続く~